手術が終わり、自宅療養中の友人から電話がわりとかかってきます。
友人はそろそろ抗がん剤治療が始まります。
と言っても、今はがん治療がとても進んでいるらしく、
心配しなくて良いそうです。
髪は抜けるから、カツラは買うみたいだけど、
抗がん剤治療終われば、もう大丈夫なんだって。
そうはいっても、なんとなく上手く話せません。
言葉が何も出てこないのです。
治療法のこととかは、色々聞くんですけど、
寄り添ったことが言えないのです。
何か元気付けるような事を・・・と思っても、
頭に浮かぶ色んな言葉は、どうも嘘くさく思えてしまって、
結局、「大変やな・・・」としか言えないのです。
「大変やけど、頑張れ」って、言えないものですよ。
頑張れって、これ以上、何をどう頑張るんだろう?
と思うと、もう言えないんです。
周囲で大病した人がこれまでいなかった訳でもなかったのですが、
実感が伴ってなかった気がします。
可哀相だなぁと思うことはもちろんあったのですけど、
どこか他人事だったのかもしれません。
友人のことにしたって、他人事には違いないのですが、
もっとリアルに感じられたというか。
ウソみたいな泣き方するし、ドラマみたいな事を言ったり、感じたりします。
ドラマって、案外リアルに作ってあるんだなぁと思いました。
抗がん剤治療始まると、もしかしたら体調が崩れるかもしれないので、
また近々会いに行こうと思っています。
たぶん、何も話せない気がするのですが、
もう別に喋らなくてもいいか。
可哀相とか、案外思わないんです。
そういえば、病気の事を聞いた時も、可哀相ってのは無かったかもしれません。
髪が抜けてしまう事に関しても、可哀相っていうより、
「髪ぐらいで済むんなら、全然ええやん・・・」って言いました。
生きてさえいてくれれば、いい。
・・・っていうのも私が言うことなのか。
ただ、あまりしんどい思いせずに、無事に終わって欲しいなぁと思っています。
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ハハー _○/|_ 土下座