貸本漫画について詳しく知っているわけではありませんが、白土三平、つげ義春、水木しげる等々、人気も実力も兼ね備えた漫画家の影に隠れてひっそりと、カルトな人気をほこる巨匠?がいます。
ホラー漫画家、好美のぼる先生です。
私はリバイバルで知ったクチなので大して作品を読めておらず、さわり程度しかお伝えできませんが、いまだにタイトルを思い出すと笑ってしまいます。
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「あっ!生命線が切れている」は好美先生の代表作。
タイトルのインパクトだけでも相当なものです。
よくこのタイトルでホラー漫画出そうと思ったな・・・
感心します。
内容は、一応ホラー漫画の体裁ですが、ホラーなんて関係ないというか。
絵も話も設定も、すべてが低クオリティで、好美先生の乏しい感性だけで取り繕って描いている様な所に面白みがあります。
適当に書いたのが丸分かりのチープさで、そこがもの凄く魅力的です。
漫画内では、好美のぼるならではの擬音語?擬態語?を使ってくるのですが、それに気をとられて、「なんだ?この一般的でない変な擬音・・・?」と悩みながら読んでいると、ガバガバ設定の妙な登場人物が出てきたり、突然絵がより下手になったり・・・と、「変」をかぶせてきます。
下手なギャグ漫画よりよほど面白いのですが、ギャグ漫画ではないのです。
好美先生は、真面目にホラー漫画を描いてらっしゃったのですが、ホラー漫画としては売れず、生活も苦しかったようです。
リバイバルされた時には好美先生の漫画のおかしさ、面白さは世間からも認識されていて、その当時も漫画は高額になっていましたが、今ヤフオク見てみると、いまだに5千円~という高値でした。
高いのだけがネックだなぁ。もっと読みたいけど、読めないんですよね。
「変身妖怪七変化」あたり、吹き出さずにはおれないほど面白いです。
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「呪いのB級マンガ」では好美のぼるの短編が色々読めます。
以下の2冊は、好美のぼる以外も収録されたカルトホラー漫画のアンソロジー。
山上たつひこ、モンキーパンチの初期作品や、好美のぼると双璧?いばら美喜も収録されています。
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(´-`).。oO(独特でチープな好美ワールド、機会があれば是非のぞいてみて下さい)